「かわいそうな私」を演じる母

何かあると「体調がわるい」「動けないから 手伝ってくれない?」

やんわり断ると「せっかく育てても手のひら返して、長生きするもんじゃないね」

何かにつけて「~のせいでこうなった」「~しておけばよかった」「~さえなければ」

母はずっと「弱くてかわいそうな私」の世界で生きています。

 

このタイプの人は、かわいそうな私を演じて、周りの同情を引きます。

また、なんでも周りのせいにして責任を取ることから上手に逃げます。

 

被害者意識が強いのですね。

しかし、このタイプの人は、だれかれかまわず矛先向けるわけではありません。

「かわいそうな私」に反応してくれる人を選別して、

相手の同情と罪悪感を刺激し、巧みに巻き込んできます。

 

そのターゲットが、子どもであるあなた自身だったのですね。

 

「お母さんがどうなってもいいの」「こんな子に育てた覚えはなかったわ」

 

その言葉のせいで、子どもであるあなたは

ずっと自分の人生の自由を奪われてきましたね。

 

あなた自身も、生まれたときから心の中に

「お母さんを守らなきゃ」「愛されたかったら守らなきゃ」という

想いを抱えていました。

そのため、自分の意見を通すことに罪悪感を抱えてきました。

母の想いに応えることが「愛情」であると、思い込んでいたのです。

 

もう、いい加減 しんどいですね。

いつも母にふりまわされて、それを振り払うことのできない自分。

 

あなたの人生の軸を母に奪われ、エネルギーを消耗し、

創造的に生きるということすら思いつきません。

 

少し、考え方を変えてみましょう。

 

あなたは、

「母に振り回されている」「母はだれかれ かまわず人を振り回す」

と思っていますね。

 

本当にそうですか?

 

お母さんをよく観察してみてください。

彼女は、すべての人にわがままに振る舞っているわけではありません。

彼女は、巧みに人を選んでいます。自分の言い分が通用する人を。

 

あなたはどうですか?   がっつり 選ばれてますね。

 

あなたは母に選ばれ、母と二人で

「かわいそうな私全開ワールド」をコツコツと作り上げてきたのですね。

 

あなた自身も、母の愛が欲しいがために

母のポリシーに知らず知らず賛同し、貢献してしまっていたのです。

 

まず、そのことに気づきましょう。

あなたが

母の人生に水と栄養を与え、コツコツ育てていたのだということに。

 

そう聞くとショックですか? どんな気持ちになりますか?

 

 私は悪くない、

 私は母にふりまわされてきた むしろ被害者だ!

 

そう、あなたの中にも「被害者意識」があったのですね。

お互いの被害者意識が、引き寄せ合っていたのです。

 

まずはあなた自身がその意識から抜け出ること。

そこから始めましょう。

 

「被害者意識」というのは、幼い意識、子どもの意識そのまま。

心の中で年相応に育っていない部分なのです。

 

 自分でやりたくない

 誰かにやってほしい

 イヤなことは引き受けたくない

 

子どもの言い分、そのままでしょう?

被害者意識にのっとられた大人とは、「やっかいな子ども」なのです。

あなたの母は、子どもの頃の時間が止まったまま大人になってしまったのです。

 

母が改心するかもしれないなんて、はかない望みははあきらめましょう。

 ※参考「あやまってほしい」の想いの先は

 

まずはあなた自身が自分の心を成長させること。

あなた自身の被害者意識(人のせいにする)が解消されれば

母との関係も、おのずと改善します。