母のコントロールから抜けられない

小さい頃から、私の意識より母の手が先回りしてそこにあった。

失敗をしないように、痛い思いをしないようにって、

私が動くたびに、母の言葉がまとわりついていた。

自分が一体何をしたいのか、どう生きたいのかわからない・・・。 

 

妊娠中、母は赤ちゃんと一心同体でした。

出産を経て母と赤ちゃんは切り離されるのですが、

母の中でこの切り離しがうまくいかなかったのですね。

 

わが子の世話に一日を費やし、その成長に一喜一憂していると

無意識にわが子の姿に自分を重ね合わせてしまいます。

自分とわが子の境界線があいまいなのですね。

 

これを、 同一化 と言います。

 

わが子の成績が自分の評価のように感じたり、

わが子が嫌な目にあうと、まるで自分のことのように感情的に反応したり。

きっと思い当たることがあるでしょう。

 

子どものことを把握しておかないと不安に感じるので

子どもの行動をこと細かに確認してきます。

 

子どもは母からの注目に たえずさらされています。

緊張に満ちていて、隠れどころがありません。

けれども、小さい頃からそんな関係しか知らないので

「世界とはそんなものだ」と思っていました。

 

子どもが思春期にさしかかると、

子どもは自分の殻を作って境界線をつくろうとします。

 

しかし、母親はそれを察知して

殻を作らせないかのように、干渉してきます。

こわいのですね。子どもが手の届かないところへ行ってしまうのが。

 

思春期を過ぎ、成人してもなお

母は子ども扱いし、手元に置き世話を焼こうとします。

母の想いが「二人羽織」のように、両肩にのしかかって重いですね。

肩の緊張が抜けませんね。

 

あなたの人生に母親が入り込み、母親の想いがあなたを動かしています。

幼いころからそれが当たり前だったあなたは

自分の意思を通したくても表現することができず、

やっと表現した想いはあっという間に踏みしだかれ、

何が自分の意思なのかさえわかりません。

 

 

あなたの中から母親の想いを取り除き、

自分の生まれてきた意味を知り、自分の想いで心を満たしていく。

そうして初めてあなたは

本当の意味で

母の胎内から出て自分の人生というものを歩み始めることができるのです。