新学期・前のクラスを恋しがる

新学期がはじまり、仲良しだった友だちと離れてしまいました。

もう2週間もたつのに、まだ前のクラスの友達や先生を恋しがります。

ママは心配ですね。早く新しい友達を作ってほしいのに。

そんな子どもをやさしく見守るための対処法です。

 

子どもが、前の環境を恋しがってメソメソ・ウジウジする時

ママはどんな気持ちになりますか?

 

 はやく新しいクラスに慣れてほしい

 新しい友達を作ってほしい

 出遅れてしまうのでは

 いつまでもクヨクヨして嫌になっちゃう

 なんでうちの子はこうなんだろう

 

どんなふうに声をかけますか?

 

 いつまで、引きずっているの

 もう、戻れないんだよ

 はやく気持ちを切り替えて

 そんなんだから、新しい友達ができないんだよ

 

ここで少し考えてみましょう。

大好きだった彼に振られてお別れした時

あなたはすぐに忘れて、新しい恋へ踏み出せましたか?

 

過去を懐かしみ、消滅した未来の予定を嘆いて

時間を過ごしませんでしたか?

 

それとも、

バッサリ切り捨てるように、思い出ごと彼の存在を処分しましたか?

 

これまで当たり前にあったものを失ったとき

心はすぐに現実には追いつきません。

 

失った悲しみが(たとえ自覚できなくても)大きい分

その現実をすんなりと受け入れることはできないのです。

 

過去に浸る時間と、未来へ希望をはせる時間との間を

行ったり来たりしながら

少しずつ、癒され前に進むのです。

 

これが「喪失のプロセス」です。

 

子どもも環境が変わった時、この喪失のプロセスを通過します。

 

「これまでの自分」にさよなら

「新しい自分」にこんにちは

 

新しい環境になってしばらくの間は

これまでとの現実とのギャップに直面するので

戸惑いや不安、さびしさが一気に出てきます。

前の環境を恋しがります。

 

その時に、上記のような言葉で子どもをせかさないようにしましょう。

 

子どもの気持ちに寄り添い、しっかりとその感情を感じさせてあげましょう。

 

クラスに慣れないの不安だね。

前のクラスが恋しいの、ちっとも変じゃないよ

 

気持ちを消化し、プロセスが進んだ分だけ前へ進めます。

悲しみをがまんして抑え込むと、心の奥でしこりとなり

何かのきっかけで、再び噴出します。

 

悲しい、さびしい、つらい、そんな感情を感じきると

それは新しい環境を開拓していく力になってくれます。

 

別れの体験の感情は、やがて徐々に薄れていくでしょう。

 

それが悲しむことを押さえこんだから薄れるのか

しっかりと悲しんで解放したことで薄れるのか

 

できれば、解放して手元になくなる方を選択してほしいものです。