引っ越し・クラス替え・別れの季節

慣れ親しんだクラス、先生、友達、いつかはお別れする日がやってきます。

あるいは、転勤や家の都合で、まったく別の土地へ移り住むこともあります。

子どもにとっても、お別れは大きな負担になります。

できれば、上手に寄り添ってこの季節を乗り越えたいものです。

 

頭ではわかっていても、いざその現実が目の前に来ると、

想像していなかったことや感情が次から次へと起こります。

 

 さびしさ、 ふあん、 とまどい 

 

「失う体験」がどっと一気にやってくるのが、

学年末、引っ越しといったイベントなんです。

 

簡単に乗り越えているように見えて、

子どもはたくさんの「お別れ」とのストレスを抱えています。

 

何度も出てくる「お別れの感情」にその都度しっかりと対処して、

心残りないようにしてあげましょう。

 

お別れの感情はいろいろありますが、

子どもはまだ感じる力、伝える力が未熟なため

うまく伝えられなかったり、いつもと違う行動で示したり

病気や症状など体をつかって表現したりしてきます。

 

ママが汲み取って、うまくリリースしてあげましょう。

 

◎言葉で伝えてくるとき

子どもの表現する言葉を拾い上げるように、寄り添います。

 さびしいんだね

 おともだちと離れるのいやだね

 ~くんと一緒になるの、イヤなのかぁ

ネガティブなことを言っても、ひと先ずそのまま受け止めましょう。

 

「さびしいね」と共感すると、

子どものさびしさが強化されてしまうのでは、と不安になり

「そんなことないよ」と否定したり、下手に励ましたり してしまいがちです。

 

 さびしいと感じるんだね

 さびしかったね

 さびしいって感じてもいいんだよ

 

多くを語る必要はなく、

ただ、そうやって子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。

しっかり感じきると、子どもの心から寂しさが消えていきます。

 

それでも、学校へ行くとまた他の感情を持って帰ってくるかもしれませんが

その都度、その気持ちを感じていい場をおうちの中でつくってあげましょう。

 

 

◎問題行動、いつもと違う行動がみられる時

落ち着きがなくなったり、ちょっかい出したり、

ちょっとしたことで怒ったり泣いたり、

わざと怒られるようなことをしたり、甘えん坊になったり。

 

うまく気持ちが感じられない、表現できない子は、

違った方法で発散しようとします。

 

ママはついイラッとして

「そんなことじゃ、〇年生になれないよ!!」

なんて叱ってしまいます。

 

言いたくなる気持ちをグッとこらえて、

その行動の裏にある心理を読んでみましょう。

 

ほんとうは不安なんだね

 

図星が恥ずかしくて、抵抗してくるかもしれません。

 

 そうか、不安って言えなかったんだね

 そうだったのか

 言いつらかったね

 

そんなふうに、言葉をかけているうちに

ガスの抜けた風船のようにおとなしくなる子もいます。

 

行動に起こす子に対処するのはママとしてはやれやれですが

そういうものか~とママがわかっているだけでも

子どもは精神的に楽ですね。

 

◎体の症状で訴えてくる時

子どもはうまく表現できない想いを、「からだ」をつかって伝えてきます。

医療の判断は大切ですが、合わせて子どもの心の中を察してあげると

子どもの言葉にならない想いを受け取ってあげやすくなります。

  ※くわしくは「体の症状で訴えてくるとき」

 

 

ママ自身、不安を感じますか?

年度末になると、そわそわ落ち着かなくなる、子どものことが気になる。

 

ママ自身が、小さい頃に

クラス替えでさびしい想いをした、イヤな想いをした、ということが

未だにしこりとなって残っていると、

子どものことを先走りして不安に感じます。

 

ママ自身のことをふりかえって、

心がチクリと痛む出来事を思い出したら、しっかり感じてみましょう。

あるいは、子どもと一緒に感じてみましょう。

 

「そんなことで泣くんじゃない」って、誰かの声が聞こえてきたら

「いいんだよ、泣いたって。あの時とってもさびしかったんだから」って

心の中で自分に話しかけてください。

 

そうやって、癒された分だけ別れを受け入れることができます。