後にしこりをのこさない卒乳

「 卒乳 」は、一つの自立ステップ。

おっぱいとの楽しい思い出、やさしい思い出を残しながら、

未練やわだかまりを残さないようにする卒乳することは、

子どもの今後の成長に大きくかかわります。

「失敗した!!」というママも、

卒乳の儀式をやり直しすることで、わだかまりを溶かすことができますよ。

 

卒乳のポイント

1 おっぱいのやさしい思い出を残す

 赤ちゃんにとっておっぱいは、生きる糧ですし、心のよりどころでもあります。

 生まれてからの数カ月、生きるのに必要な栄養と水分はおっぱいからもらっていました。

 命綱そのものでした。

 食事ができるようになり、おっぱいから栄養を取る必要がなくなっても

 心の中に占める割合はとても大きいです。

 

 ママは時間を忘れて没頭するような趣味はありますか?

 これがなければ生きる意味がないほど自分の一部になり、のめり込んでいるものはありますか?

 

 赤ちゃんにとって「おっぱい」とはそのような存在です。

    ママとのつながりの証、そのものです。

 大人にとっては 単なる「卒乳」ですが、

 赤ちゃんにとっては「卒乳」という言葉で割り切れるようなものではありません。

 そのことを十分にくみ取って、卒乳をすすめましょう。

 

 おっぱいをやめることを赤ちゃんにきちんと説明しましょう。

  ママがお仕事するから

  おなかの中に赤ちゃんができたから

  ママの体調が悪いから

  大きくなって、おっぱいを卒業する時期だから

 

 そして、ママの気持ちを伝えます。

  あなたのことが嫌いでやめるんじゃないよ

  おっぱいをやめても、あなたのことを愛しているよ

  おっぱいをやめても、あなたと心がつながっているよ

  おっぱいが欲しくなったら、ママに気持ちを伝えてね

 

 伝えたからと言って、スッパリやめられるわけではありません。

 やめる気持ちと未練の間を、しばらくは行ったり来たりします。

 

  指をしゃぶったり、ちょっとしたことで泣いたり、おっぱいをさわりに来たり。

 

 その都度、気持ちに寄り添ってあげましょう。

 ママは忍耐がいりますが、この卒乳期間は子育て期間のほんのわずかの時間。

 ここを丁寧に過ごすことで、あとあとの子育てがラクになります。

 

 おっぱいとの ほの甘い思い出を傷つけることなく卒乳できると

 おっぱいの思い出は、「頼れるセクシャリティパワー」となって

 子どもの人生の創造性、可能性を支えます。

 

 2 未練やわだかまりの思い出を残さない

 ついやってしまうのが、

 

  おっぱいに絵を描く

シールを貼る

からしを塗る

      こわい絵本を見せる、脅す(つかまるよ、連れていかれるよ)

 

      などといった、ネガティブキャンペーンです。

 

 おっぱいを「やめる」という表面的な結果にばかりこだわって 

 その手段を選ばない、ということが、育児の世界ではまかりとおっています。

 

 ママが大切にしている宝物を、突然ペンキで塗られたらどんな気持ちがしますか?

 ママのとっておきの高いお酒に、からしが混ぜられていたらどんな気持ちがしますか?

 しかも「あなたのためを思ってやったのよ」って言われたら、どんな気持ちがしますか ?

 

 私なら 逆上しますね、許しませんね、深く傷つきますね。相手に心を閉ざしますね。

 

 けれども、卒乳に関しては、赤ちゃんにしていますね。

 赤ちゃんが何とも感じていないと、思いますか?

 

 おっぱいに対する理不尽な想いが、心の中に残ります。

 泣いて発散できればいいのですが、

 あまりにショックが大きいと閉ざしてしまいます。

 おっぱいを求めることを罪深いことと感じ、

 その気持ちを硬く封印してしまうのですね。

 

 それを見て、親は「うまくいった」と思うのですが、

 あとあと、それは思春期だったり、成人してからだったり、

 思いもよらないところで、問題として出てきます。

 

 思春期以降、根深いセクシャリティの問題、

 例えば フェティシズム(フェチ)や性的趣向などにも、少なからず影響を与えます。

 

 卒乳するときに、

 おっぱいに絵を書いたり、脅したり、押さえつけてやめさせないようにしましょう。

   

3 時間を巻き戻したい!という方へ 

  「ええぇ~!! 私、やっちゃいけないことやりました。どうしたらいいんでしょう」

 そんな方には、まだ子どもが小さければやり直すことができます。

 

 「卒乳」は儀式の一種なので、もう一度やり直せばいいです。

 

 子どもに、卒乳のときこんなことをした、ということを話します。

  怖いことしてごめんね

  すぐやめれなかったこと怒ってごめんね

 子どもの心に沿うように、お話します。

 

 もし、小さな子どもだったら、心が反応して泣き出すかもしれません。

 泣いている間そっと見守り、 泣き止んだら伝えて下さい。

  おっぱいの思い出を傷つけてごめんね

  あなたが嫌いでしたんじゃないよ

  おっぱいのこと、好きでいていいよ

  おっぱいが好きな気持ちは、恥ずかしいことじゃないよ

 

 子どもがすっきりしたようだったら、お別れの儀式をしてみましょう。

 

  子どもが吸いたそうだったら、吸わせましょう(未練を溶かす)

  絵を書いてやめさせた場合は、もう一度絵を書いて子どもに石けんで消してもらいます。

  シールを貼った場合は、子どもにはがしてもらいましょう。

  からしを塗った場合は、子どもにふき取ってもらいましょう。

 

 つまり、最後に記憶してしまったショッキングなおっぱいのありさまを

 子ども自身に消してもらうんですね。

 そうすることで、子どもに卒乳の新しい思い出が上書きされるのです。

 

 小さな子はすんなり反応するかもしれませんが

 幼稚園以降は、言葉で巧みにかわしたり、羞恥心が出てきたりして

 すぐには変化の兆しが見られないかもしれません。

 

 子どもなりに「おっぱいを欲しがっちゃダメだ」と、自分を戒めているんですね。

 その抑圧が、かえっておっぱいに対するゆがんだ欲求を育ててしまうことになります。

 

 儀式を通して、ママ自身が「卒乳」に対する感じ方が変わると

 子どもも「おっぱいが好きな自分でいいんだ」と自分を許せるようになってきます。

 

 結果を急がず、もう一度、卒乳 してみてください。

 

卒乳のことが原因で心を閉ざしている場合、

ギャンギャンがひどい場合、

お母さんに罪悪感があってズルズル言いなりになってしまう場合は

ピエタセラピーをした方がいいでしょう。

お問い合わせください。

 

   ※ 体験談、質問など、お寄せ下さい。お待ちしております。