上の子の赤ちゃん返り(1)

第一子は、親から注目をもらえます。はじめての孫だった場合は、 祖父母からもかわいがられます。

 

ありあまるほどの愛と注目と、期待と心配と、 よくもわるくも たくさんの想いを受けるわけです。
その状態が空気や水のように当たり前で成長します。
ところが・・・

下に弟妹が生まれた瞬間、これが赤ちゃんへ一気にスライド。

はじめての経験に、大混乱です。
 
「赤ちゃんが生まれるよ」
「おにいちゃん/おねえちゃんになるんだよ」

そう聞かされてはいましたが

それが「何を意味するのか」なんて、小さな子どもには想像もつきませんでした。
大混乱の中、上の子は思います。

「わたしではだめなの?」  「ぼくはもう必要ないの?」
 
 世界の中心にいたと思っていたのに、いきなりホッぽりだされる感覚。
 
「わたしはここにいるよ」 「 ねえ、ぼくのこと見て」

注目してほしくて、かまってほしくて、精いっぱいアピールすると

「お兄ちゃんなんだからがまんして」
「お姉ちゃんなんだから、待てるでしょ」

ママがそう言ったから、 お兄ちゃん、お姉ちゃんは、ずっと待っています。
心のどこかで。

けれども、待っても待ってもママが来ない。
ママは来たけれど、すぐに赤ちゃんが泣き出して、そっちに行ってしまう。

 

 わたしが赤ちゃんになったらママは来てくれるのかな

 

赤ちゃんと同じことしただけなのに、ママは上の子には怒る。

どうして? することなすこと怒られる。 頭の中は「??」だらけ。

 

こうなってしまうと、赤ちゃんは「ママをとった 憎きライバル」。

これが上の子の心理なんです。

  

「どうして赤ちゃんが生まれたことを喜べないの」

「どうして赤ちゃんにやさしくできないの」って、責めないであげてください。

 

怒り、嫉妬、ひがみ、恨み、がまん、あきらめ、甘え、自己否定・・・

たくさんのネガティブな感情を、小さな心で経験しているのだと、ママが理解してあげましょう。

 

ママが難しければ、

おばあちゃん、保育の先生、そっと寄り添ってあげて下さい。

 

フラストレーションがたまると、何が原因かわからないようなことで

火が付いたように泣き出したりします。

 

それは子どもの発散プロセスです。

言葉にならない感情を、泣いて発散するんですね。

 

泣くんじゃない!、と止めないで、静かに見守ってあげましょう。

それだけの感情をがまんしていたのだと、気づいてあげることで、上の子はずいぶん救われます。