ママの産後うつ

おなかの赤ちゃんと過ごした濃密な9カ月。

一心同体・二人三脚で妊娠期間を駆け抜け、赤ちゃんは生まれました。

 

大仕事を終え、やっと会えた喜びと 妊娠が終わった解放感。

しみじみとした感慨にふけったのもつかの間、帰宅すると 母としての仕事が待っていました。

おっぱい、おむつ、沐浴、夜泣き・・・。

ライフスタイルが一変してしまい、ついて行くことで精いっぱい。

待ち望んだ赤ちゃんだったけれど、ここまで大変だとは思わなかった・・・。 

はじめての育児では、わからないことだらけで、

赤ちゃんは意志疎通のできない宇宙人のよう。

 

夫が家にいる時はそうでもないのに、

夫が仕事に出かけて、パタンと玄関のドアの音がすると

フッと家の中の空気が変わって、

なぜだかわからないけれど、心細さに襲われる。

 

窓から夫の後ろ姿を恨めしく見てたっけ。

 

しんとなった部屋に

赤ちゃんと二人でいると意識しただけで、ものすごく不安になって

それを見透かすように泣き出し、

あやしてもあやしても泣き止んでくれない。 

 

こんな時 誰も頼る人がいない。泣きたいのはこっちなのに。

 

ふとしたことで涙がこぼれると、

もうすべてのことがつらくなって、気が付いたら泣いている。

 

夕方、日がかげって部屋の中が暗くなっていく時間帯が一番憂うつだった。 

誰かそばにいてほしい。夫はいつ帰ってくるんだろう。

赤ちゃんとふたりで一日の半分を過ごすなんて、耐えられない。

 

夫が帰ってきて、赤ちゃんを抱っこしてくれた瞬間 ホッとする。

私一人じゃないんだって。

 

こんな生活、いつまで続くんだろう。

 

産後、赤ちゃんとふたりで家にいると、気分が沈み

ふとしたことで涙が止まらなくなる。

 

待ち望んだ赤ちゃんだけど

この先ずっと私は子育てから逃れられない・・・

 

何をやっても泣き止まないわが子を抱っこすることもつらく感じて、

隣の部屋で泣いたこと、私もありました。

 

今も、そんなつらさに泣いているママがどこかにいるのだと思うと

胸が痛みます。

 

 

実は、産後うつと呼ばれる不安な精神状態は

ママが、胎児~赤ちゃんだった頃の記憶に関連しています。

 

あなたが生まれたとき、

お母さんの体から外へ出て、母なるものから切り離された、

その時の心細さ、不安、恐怖・・・・ そういったものが

赤ちゃんという存在に、刺激されてしまうのです。

 

だから、赤ちゃんと二人っきりで

社会から隔離されたように家の中にいると

その頃の「ひとりぼっち」という感覚がよみがえり

ザワザワと這い上がってくるようにさびしさを感じるのは そのせい。

 

いつか終わる、赤ちゃんが大きくなれば。

 

そう思っているママ、ご家族の方は多いですが

ママの中で一度目覚めてしまった不安やネガティブな気持ちは

時間とともに いったん消えたかのように思えても

心の奥にさびしさの種がひそんでいるかぎり

子育てのさまざまな場面で、

波のように押し寄せ、あなたを支配します。

 

赤ちゃんのお世話で時間も心も余裕なく 大変。

 

ここであなたが自分の気持ちに寄り添い、

ネガティブな気持ちを癒していくことで、

少しでもあなたの心が軽くなれば、と思います。