コミュニケーションのワーク

大切な人であればあるほど、伝えなければならないことを後まわしにしてしまいがちです。

 

モヤモヤが起こる投影のしくみを学び、自分と相手との線引きを学んだら、気持ちを伝える方法を学びましょう。

 

上記の方法は子どもに限らず、すべての人間関係に応用できます。

最初は思うようにできないかもしれませんが、トレーニングだと思って取り組んでください。

感情的になると、「あなたは~」を主語にして伝えていませんか?

あなたはいつもそう!
はやく~しなさいよ!
何回言ったらわかるの!
いいかげん~しなさいよ!
あなたのためを思って言っているのよ!

これは、あなたの感情であって 気持ち・想いではありません。

ここでいう「気持ち・想い」とは、「本当の気持ち」です。

上のようなストレートな表現は、攻撃色でメラメラとしていますね。

やっつける気満々です。


こんな言葉をいきなりぶつけられたら、相手は身構えてしまいます。

土足で踏み込まれるようなものですからね。
反発して、素直に聞き入れるなんて できやしません。

自分がどう感じているかを伝えるようにします。

私は、こう思っているんだけど。
私は、~したらいいかなと思うけど、どうかな。
私は~を心配しているから、~してほしいと思う。
あなたはどうしたいの?

これは、相手の境界の外から自分の気持ちを伝えているので

脅威に感じません。
自分の領域を脅かしてこないので、聞いてみようかなという余地が生まれます。

さなぎをぶち破らないように。

さなぎの外から中の様子を伺い見る。

こんなふうに自分の気持ちを伝える練習をしましょう。


自分の中で感情が処理されていない時は、「気持ちを伝える」ことは難しいです。

◎自分の中の投影をしっかり把握する(感情の出どころを知る)
◎自分と相手との間に線引きをする

これができて、初めて自分の「気持ち」がわかり、それを伝えられます。

これも、思考パターンを変えていく作業なので
くりかえすうちに できるようになります。

そして、ここからが大事なのですが。

伝えたら 相手の反応を期待しない、急がせないことです。

 思春期になると、「いい/わるい」の判断はできています。

「いい」とわかっているのにできない、
「わるい」とわかっているのにしてしまう

子どもはその時にちゃんと良心の呵責を感じています。

そこで 容赦なく責められると、 自分を守るために反発せざるを得ないのです。

子どもの中に育っている良心を信じること。
その良心にしたがって変わっていくプロセスを信じて待つこと。


親は、自分の気持ちをきちんと伝えたら
その後の反応は、子どもの良心を信じて待ちます。
そっとしておきます。
それが親自身の領域の中でできる精いっぱいです。

子どもは、言われた直後は
素直に受け取れないかもしれませんが、時間をおいて受け取るかもしれません。

それがまっとうな意見であるなら、子どもは自分の良心にしたがって
いつかその言葉を受け取ります。
その猶予を、子どもに与えることです。

そして、親は、淡々と 日々の世話をします。

洗濯をし、食事を整え、 いるものを準備する。

その中に、「込める」のです。あなたの愛情を。

手や口は出さず、それでも何か抱えていそうなら さりげなく手を差し出す。

愛情の表現のしかたも変わるのです。

 淡々とした日常の中に、親としての愛情を込めるようにしましょう。