卒乳プログラム 2-1  初めにお読みください

 

卒乳プログラム2を受けた方用の復習用記事です。

 

講座を受講していないと、全体像を理解することはできません。

詳しくお知りになりたい方は

問い合わせフォーム>>からご連絡下さい。

 

 

 

 

母乳育児の移り変わり

 

母乳育児は、その時代の政策や価値観によって大きく左右されてきました。

 

施設出産・母子別室

戦後の政策によって、「死亡率を下げるためにお産は施設の管理の元で」が主流だった時代があります。

産後お母さんと赤ちゃんは別々の部屋で過ごすようになりました。

一緒に過ごす時間が少ない状況が、産後の母乳の出に影響したと言われています。

こういった状況で、母乳育児は下火になりました。

 

粉ミルクの台頭

高度成長期に入ると、先進国アメリカのトレンド、粉ミルクメーカーの成長、スマートな育児への憧れなどの影響で、粉ミルク育児が急速に広まりました。当時、「母乳より粉ミルクの方が栄養がある」とまで言われていました。

その結果、母乳が軽視され、母乳育児の低下に拍車がかかりました。

 

母乳育児の再評価

不衛生で質の悪い粉ミルクによる死亡事故が多発したことから、母乳育児の研究が勧められていました。

その結果、母乳に含まれる免疫成分などが発見され、母乳の価値が見直されるようになりました。

1974年にWHO(世界保健機関)が「母乳育児推進」を打ち出し、母乳育児が見直されるようになりました。

母乳や母乳育児の研究が進み、産院でも母乳育児をサポートするためのケアが当たり前に行われるようになってきました。

 

参考サイト:はぴだゆ「母乳育児の歴史」>>

 

 

母乳で育てられないお母さんの苦悩

「母乳で育てたい」と考えている妊婦さんは90%以上にも達するそうです。

けれども、今はかえって「母乳へのこだわり」が強過ぎることが問題になりかねません。

 

母乳の出が悪い、赤ちゃんの体重が増えない、などを自分のせいだと責めるお母さん、

 

ミルクを足さないといけない、ミルクに切り替えないといけない、という状況を、母として失格だと言われているように感じるお母さん、

 

母乳育児ブームの陰で、そうできない自分を責め続けているお母さんがいることも事実。

 

 

ずるずると卒乳できない子も

また、子どもが自分からおっぱいをやめるまで好きなだけ飲ませる、という考え方も支持されています。

「断乳」ではなく「卒乳」ですね。

 

お母さんとしては、おっぱいを卒業する時に子どもに泣かれたくないのです。

できれば、自分からニコニコさらっとさよならしてほしい。だから気が済むまで飲んでほしい。

そうやって、子どもの意志を尊重し続けた結果、やめ時がわからないままおっぱいを飲み続ける子もいます。

 

 

本当に必要なことは

おっぱいを通して、赤ちゃんと心のつながりをつくること、なのです。

おっぱいがいい、ミルクではダメ、ではありません。

おっぱいの時間を「どんなふうに過ごしたか」が大切なのです。

 

スマホを見ながら、赤ちゃんを一度も見ないでおっぱいを与えること

しっかり抱きかかえられて、ママに見つめられながら哺乳瓶のミルクを飲むこと

 

どちらが赤ちゃんの心の栄養になるか、考えるまでもありませんね。

 

 

卒乳できない子の、胸の内

長い期間おっぱいを飲みむことが、必ずしも子どもの心の栄養になるとは限りません。

おっぱいで十分に満たされたからこそ、おっぱいを離れられるのです。

 

人見知りで不安の強い子が、お母さんから離れられないのと同じ。

「求めても求めても満たされないから、いつまでもおっぱいにしがみついている」ということもありうるのです。

 

かたちにこだわるよりも、「こころ」にこだわって

母乳とか卒乳とか「かたち」にこだわる必要はないのです。

「どのように」が大切。

この「どのように」は見落とされがちですし、赤ちゃんやお母さんの心理に添うように教えてくれるところも多くありません。

「どのように」の部分が腑に落ちると、「かたち」へのこだわりは消えます。

母乳育児にこだわらずとも、赤ちゃんと心のつながりをつくる自身が生まれるからです。

 

ですから、お母さん、「こんなふうにしてあげられなかった」と嘆く必要はありません。

あなたは、今の自分の精一杯でちゃんと子どもを育てています。

これまでの常識や「こうでなければ」に縛られていると、子どもの本当の姿が見えません。

 

もっと、こんな育児がしたかった。

もっと、こんなふうに育ててあげたかった。

私だってこんなふうにしてほしかった。

 

おっぱいさよならのタイミングですべて清算して、新しい子どもとの関係を始めましょう。

 

 

常識にとらわれない、赤ちゃんの心理を駆使した卒乳法

卒乳プログラム1・2では、これまでの常識にとらわれない卒乳のしかたをお伝えしています。

赤ちゃん~大人までのセラピー経験から、その心理を理解して、「子どもの心にしこりを残さない、トラウマを残さない卒乳の方法」「赤ちゃんとお母さんの関係が、おっぱい時代よりも深まる方法」をお伝えします。

 

参加・同席している赤ちゃんの心理にも働きかけ、赤ちゃん丸ごと教育していくプログラムです。

反応の早い子は、その日からおっぱいに対する態度が変わります。

 

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1. 卒乳をうまくいかせるたった一つのポイント

 

 

★ おっぱいも、しつけの一つだと、心得ること

 

おっぱいに、しつけ!? なんですと!?

 

ごはん・・・好き嫌い、箸の持ち方、姿勢

おやつ・・・時間、量、種類

おもちゃ、あいさつ、歯みがき、寝る時間・・・

 

挙げればきりがありませんが、子どもを育てる時、親の中にはいつも「しつけ」の観点がありますね。

けれども、おっぱいに関しては「しつけの無法地帯」になっていませんか?

 

おっぱいに、しつけ・・・たしかに考えたこともありませんよね。

だって、相手は赤ちゃんですから。

 

そう、ここが盲点でした。

 

「おっぱいにもしつけが必要」

ここに気づくと、お母さんの心がまえが変わります。

 

「こんなことしちゃ悪いんじゃないか」とか「赤ちゃんを傷つけるのではないか」とか

ムダに悩む必要がなくなります。

 

しつけは、人間らしく生きていくために学ぶ社会のルールのようなもの。

「嫌がっても、この子に必要なことだ」とお母さんが思うからこそ、しつけをすることができます。

ですから「おっぱいにもしつけは必要だ」とお母さんが思えると、卒乳に対して罪悪感を抱く必要がなくなるのです。

 

とはいえ、おっぱいとは赤ちゃんにとって「特別な存在」ですから、親の都合で無理やり取り上げるようにやめてしまうと、トラウマになってしまうことも事実。

 

どうせ卒乳するなら

子どもの心理を理解し

子どもの心の動きに沿うように

トラウマにならないように

ちゃんと届くようにするやり方の方が

子どもが納得してやってくれます。

 

こうして卒乳を乗り越えた子は、

親がびっくりするほどの成長を見せてくれます。

 

ここでは、子どもの心理に沿った卒乳の方法をお伝えしていきます。

 

間違っても、アンパンマンを書いたり、シールを貼ったり、カラシを塗るなんてこと、しないでくださいね。

「お友達に笑われるよ、恥ずかしいよ」なんて羞恥心をあおったり、

「おばけに連れていかれるよ」なんて恐怖心をあおったり、しないでくださいね。

それこそ、トラウマになってしまいます。

 

子どもを成長させてくれる「目からウロコの卒乳プログラム 2」のはじまりです。

 

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2. 卒乳前にしておくこと 

 

◎おっぱいの時間にメリハリをつける

◎おっぱいで口にフタをしない(泣かせていい)

◎おっぱいを欲しがるタイミングや様子を観察しておく

 

 

詳しく説明していきますね

 

◎おっぱいの時間にメリハリをつける

 

おっぱいの長飲みをやめさせ、与える時は子どもに100%集中しましょう

 

おなかが減っているわけでもないのにダラダラと飲んでいることがありませんか?

「こういうおっぱいはやめようね」

と伝えて大丈夫です。

 

ダラダラ長飲みに時間や体をとられることが苦痛になっていませんか?

お母さんが自分の気持ちを押さえる必要はありません。

「こんなふうにされるのイヤだな」「イヤなものはイヤ」と感じていいですよ。

 

最初に伝えましょう。

「〇分だけだよ」

「時計の針が、〇になったら終わりにしようね」

数字がわからなくても、このあたりはきちんと伝えましょう。

赤ちゃんも、「好きなだけ、はムリなんだな」ということを学習します

 

 

授乳中はテレビやスマホを見ず、赤ちゃんに集中しましょう。

卒乳を決めたら、その準備期間だけでも必ず実行しましょう。赤ちゃんが変わります。

 

「そろそろ時間だよ」「もうやめようね」と声をかけて、おっぱいを終わりましょう。

赤ちゃんが泣いたら、泣かせましょう。

 

◎おっぱいで口にフタをしない(泣かせていい)

 

赤ちゃんが泣く理由はさまざま、必ずしもおっぱいが欲しくて泣いているわけではありません。

言葉がしゃべれない赤ちゃんにとって「泣く」ことはとても大切は表現手段。

涙を出しきるようなつもりで、しっかり泣かせましょう。

 

◎おっぱいを欲しがるタイミングや様子を観察しておく

 

おなかが減った時間でもないのにおっぱいを求めてくるときは、裏心理が働いています。

 

さびしい時

こわい想いをした時

不安な時

退屈な時

口さびしい時

お母さんを独占したいとき

お母さんに拒否られたと感じた時

 

どんな気持ちの時、どんなタイミングでほしがるか、ちょっと観察してみましょう。

あらかじめわかっていると、卒乳後の対応がしやすくなります。

また、赤ちゃんを理解しようとすることで、おっぱいを介さないつながりが育ち始めます。

 

 

3. お母さんの不安と赤ちゃんの真実

 

◎早くやめたら、よくない影響が出ないか不安

◎子どもが納得してやめるまで飲ませたい

◎うちの子はおっぱいが好きで、やめれるだろうか

 

詳しく見ていきましょう。

 

 

早くやめたら、よくない影響が出ないか不安

 

赤ちゃんの中には、もともと自立心の強い子がいます。

そういう子は、早く生まれたい、早く大人になりたい、と思っています。

もちろん、おっぱいも早くやめたくて仕方ない、大人と同じものが食べたいと思っています。

そういう子は、するっとやめてしまいます。

 

また、お母さんの都合(仕事、病気、妊娠、体力的に、生理的に)で、やむを得ずということもあります。

ちゃんと説明して、赤ちゃんに納得してもらえるような手順を踏めば大丈夫です。

大切なのは、「飲んだ期間」ではなく「心のつながり」です。それはおっぱい以外でも、十分に育てることが可能です。

 

子どもが納得してやめるまで飲ませたい

 

「子どもが納得する」ってどんな状態をイメージしていますか?

おやつ、遊び、ゲーム、日常の中で楽しいことを、小さな子どもが自分の意思でやめれるでしょうか?

放っておいたら延々やっていますよね。

子どもは欲の塊で、自分から納得してやめることなんてできません。

 

おっぱいも同じです。ですから「しつけの一部」と考えて、親が主導して卒乳を進めることが大切なのです。

 

うちの子はおっぱいが好きで、やめれるだろうか

 

お母さんが先回りして「うちの子は・・・」という場合、本当にそうかな?ということがよくあります。

 

赤ちゃんや子どもというのは、本来成長したい生き物なのです。

離乳食でも、大人のものを食べたがりますね。できもしないのに、大人と同じことしようとしますね。

本来は好奇心旺盛で向上心にあふれている存在なんです。

 

子どもも、内心は「もういい加減おっぱいなんてやめたいな~」と思っていても、お母さんの気持ちを汲んで「飲んであげている」ことがあります。お母さんの中のさびしさや罪悪感、「必要とされたい」という想いに付き合ってあげているケースが多々あります。

 

 

また、小さな子なりに羞恥心やうしろめたさはあります。

「もうやめたい」と思っていても、お母さんが先回りして「この子は・・・」というので、自分でもそうなのかな?と思い込んでしまいます。

内心「そういうこと言われるのはイヤ」と思っていることもあります。このあたりで、お母さんが子どもの姿を勘違いしていると、あとあとになって思わぬ反発を招くことがあります。

 

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